ドライバーインタビュー
44歳・未経験から軽貨物ドライバーへ
「意外とできちゃいます。是非やってみてほしい」
沖田ヒロマサさん(44歳)|稼働歴:約1年

| プロフィール | 氏名:沖田ヒロマサさん 年齢:44歳 稼働歴:約1年 |
|---|---|
| 前職/雇用形態 | 前職:新聞販売店(正社員・約22年) 雇用形態:業務委託(個人事業主) |
| 配属 | 配属:株式会社SANTA(Amazonオフィシャル配送サービスパートナー) |
新聞販売店の正社員として22年間勤めていた沖田ヒロマサさん(44歳)。軽貨物の経験も個人事業主の経験もゼロのまま、44歳で業務委託ドライバーへと転身して約1年が経ちました。
「変な自信があった」と笑いながら話す沖田さんですが、手取りは月50万円に届き、睡眠時間が増え、「生活がすごく良くなった」と実感しています。同年代・未経験から踏み出そうとしている方に向け、転身の経緯から日々のリアルな稼働の様子まで語っていただきました。

転身のきっかけ
Q 前職はどんな仕事をされていたんですか?
沖田 新聞販売店で正社員として22年ちょっとやっていました。配達ももちろんやっていましたし、中のことも色々やっていましたね。
Q 20年以上も続けた仕事から転職しようと思ったきっかけは?
沖田 収入がこれ以上上がらないな、というのが一つ。あと生活が結構不規則だったんですよね。夜中に起きて仕事するとかいうことがあって。前からちょっと変えたいなとは思っていたんです。
年齢も年齢だったので、ちょっと迷っていたんですが、タイミングよく誘いがあって踏み切ることができました。
Q どんな誘いがあったんですか?
沖田 委託元(株式会社SANTA)の取締役の方に、「会社を立ち上げたので来ないか」ということでお誘いがありまして。
その方は、昔からちょっと知り合いというか、自分にとって結構信頼できる方でして。そんな方に「一緒にやってみようよ、絶対損させないから、悪い思いはさせないから」って言ってもらえたんです。
Q 面談はどんな感じでしたか?
沖田 別の知り合いから食事に誘われて行ったら、たまたま社長がいらっしゃって、そこで面接みたいな感じになって(笑)。全然話を聞かされていなかったので、書類も何も持っていない状態で。
その時は特に細かいことを聞かれたわけでもなく、とりあえずやってみましょう、頑張りましょう、合わなければしょうがないですけど、まずやってみましょうって社長から言われて。自分もその気だったので、じゃあやってみようかと。
個人事業主・業務委託という働き方について
Q 個人事業主・業務委託という働き方への不安はなかったですか?
沖田 正直、不安はあまりなかったですね。やればできるんじゃないかっていう変な自信があったんで(笑)。
「個人事業主」「業務委託」って聞くと、急に不安を覚える方が多いと聞きますし、保険とかそういう心配はありましたけど、実際にやってみれば別にそこまでのことはなかったです。
Q 確定申告などの事務作業は大変じゃなかったですか?
沖田 友達がもう先にやっていたので、色々教えてもらって。経費の管理は、今付き合っている彼女にやってもらってるんですけど(笑)。個人事業主だからって一人で全部抱える必要はなくて、周りの人に頼ることでなんとかなりました。

「お試し期間」から本格稼働へ
Q 始める前に軽バンは持っていたんですか?
沖田 後で購入しました。最初の2か月はリースで借りて、休みの日にアルバイトみたいな感じで稼働していたんです。そこから本格稼働のタイミングで、自分で車を購入して、という形でした。
Q 実際に軽貨物ドライバーとして稼働してみた印象は?
沖田 最初は「思ったより荷物が多いな」って。毎回軽バンがパンパンで、「これ終わるのかな」と思っていたんですが、やっぱり慣れですね。終わるようになりました。
最初の頃は正直終わらないんですよ。でも委託元(株式会社SANTA)の仕組みというか、早く終わった先輩ドライバーがヘルプに来てくれるんですね。最終的にはそうやってみんなでさばく形になっていたので。
Q 1人で荷物をさばけるようになるまでどれくらいかかりましたか?
沖田 私は3か月ぐらいじゃないですかね。早い人は1週間ぐらいという方もいますが、3か月はたぶん平均ぐらいだと思います。
慣れるまでの間は、やっぱり時間との戦いみたいな感じはありました。でも、それ以上に気を付けていたのは「事故を起こさない」こと。荷物をさばくことよりも、それを一番に考えていました。
1日の流れ
Q 1日の稼働の流れを教えてください。
沖田 大体9時ごろに積み込みが始まるので、8時半ごろには倉庫の周りで待機しています。9時に呼ばれてから着車場に行って、まず点呼ですね。免許証のチェック、アルコールのチェック、体調確認があって、それが終わってから荷物の積み込みになります。
あらかじめ朝に送られてくるコース番号があって、例えば30番なら30番の荷物を自分の車まで運んで積み込む感じです。
◎ 1日の稼働スケジュール
| 8:30~ | 配送拠点に到着・待機 |
|---|---|
| 9:00~ | 点呼(免許証確認・アルコールチェック・体調確認) |
| 9:10〜 | 担当コースの荷物を積み込み(約10分) |
| 9:20〜 | 午前便の配達開始 |
| 午前便終了後 | 昼休憩 |
| 午後 | 午後便の配達 |
| 随時 | 休憩・小休止(疲れたタイミングで自由に取得) |
| 終了次第 | 配送拠点へ戻り、帰宅(上限時間より早く終わることが多い) |
Q 積み込みにはどれくらい時間がかかりますか?
沖田 今は10分ぐらいで積み込めますね。最初の頃はやっぱり積み込みにも苦戦しました。積み込みにはコツがあって、最初のお客さんの荷物を一番取り出しやすい場所に積まないといけないので。それが慣れるまでにある程度時間がかかりました。
Q ルートはどうやって覚えるんですか?
沖田 専用アプリのナビがあるので、全然知らないところに行っても配れることは配れます。覚えた方がもちろん早くなりますし効率も良いですが、最初はナビ通りで問題ないと思います。
Q 再配達はどれくらい発生しますか?
沖田 1日通して持ち戻るのが大体2〜3件ぐらいです。ほとんど置き配なので、基本的には持ち戻らずに置けちゃう。時間指定は午前中だけ少しあるんですが、数は多くないので時間に追われるような感覚はないですね。
軽貨物では「再配達がしんどい」っていう話をよく聞きますけど、置き配メインなのでそんなことを感じたことはないですね。
Q 稼働時間はどれくらいですか?
沖田 午前便・午後便と「稼働できる上限時間」が設定されているんですけど、実際には設定フルフルの稼働になることはあまりないです。むしろ稼働時間の設定は「上限があるから、これ以上は稼働するな」という目的で使われている感じです。
体力と生活の変化
Q 体力的にきつかった場面はありますか?
沖田 さすがに夏ですね。夏はきついです。荷物量もそんなに変わらないと思うんですが、飲み物を頼まれる方が多いので。水を2ケースとか持って、エレベーターなしで階段を5階まで上がるというのが続くと、さすがにきついです。
雨は土砂降りじゃない限りはそんなに気にならないですが、置き配で荷物が濡れないかはすごく気にしますね。
Q 収入は前職と比べてどう変わりましたか?
沖田 週5日稼働で、月で手取り50万円ぐらいですね。前職と比べると、間違いなく増えました。
Q 生活面で変わったことはありますか?
沖田 時間的なところが体にすごく出ていますね。ちゃんと夜寝て朝起きるというリズムになったので、体調管理がすごくいい感じにできています。
前職の時は、2〜3時間で一回目が覚めちゃうぐらいだったんです。でも今はがっつり長時間眠れてます。睡眠時間が本当に増えました。前職より体調面は全然違います。
あと、私は料理を作るのが趣味なんですが、料理を作る時間も取れるようになりました。今は彼女と一緒に住んでいて、本当に生活の質が良くなったと思います。

同年代・未経験の方へ
Q 仲の良い40代の友人に今の仕事を勧めますか?
沖田 めっちゃ勧めます。「一緒にやろうよって、絶対できるから」って言いますね。
体力が不安と言われても、普通に動ける人なら全然問題ないと思います。「飲食店などの立ち仕事で、ちょっと体を動かしていた」ぐらいで大丈夫。前職がデスクワーク中心だった方も結構いますし、問題ないと思います。
Q 40代・未経験でこの仕事を始めようとしている方へ、メッセージをお願いします。
沖田 興味がある方は是非やってみてほしいなと思って。「合う合わない」は正直分からないですけど、やってみることが重要かなと。意外とできちゃいます。
前職よりしっかり眠れて、生活が安定して、収入も大幅に上がる。3か月もあれば仕事にも慣れてくる。それを実際に経験しているので、私は「ぜひやってみた方がいい」と思います。体力に不安がなければ、もう迷わず飛び込んでほしいですね。
沖田さんが語る「40代・未経験から始めるために知っておくといいこと」
- ✔ 最初は荷物量に圧倒されるが、慣れれば問題ない
- ✔ アプリのナビがあれば初めてのエリアでも問題なく配達できる
- ✔ 置き配メインで再配達は1日2〜3件程度。ストレスは少ない
- ✔ 時間指定は午前中のみ少数。配達はシンプルにこなせる
- ✔ 個人事業主への不安は感じすぎていただけ。やってみれば大丈夫
- ✔ 確定申告などは周りを頼ればいい。全部1人で抱えなくてもいい
(取材・構成:ハコワーク)