免許なしで働ける軽貨物の仕事|倉庫仕分け・徒歩/自転車配達・管理者

「物流の仕事に興味はあるけれど、運転免許を持っていない」
「車の運転にあまり自信がないので、配送の仕事は難しいかもしれない」
軽貨物やAmazonの配送というと、多くの方が「車を運転して荷物をお届けする仕事」を思い浮かべるのではないでしょうか。そのため、運転免許がないという理由だけで、選択肢から外してしまう方も少なくありません。
しかし実際のところ、物流の現場は運転する人だけで成り立っているわけではありません。荷物を仕分ける人、徒歩や自転車で届ける人、ドライバーを支える人。それぞれの役割があって、はじめて荷物はお客様のもとへ届きます。そして、そのなかには運転免許がなくても始められる仕事が数多くあります。
この記事では、運転免許がなくても働ける軽貨物・物流業界の仕事について、詳しく解説します。
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軽貨物・物流業界の仕事は「ドライバー」だけではない

「軽貨物の仕事」と聞くと、「配達ドライバー」をイメージされる方が多いと思います。しかし荷物がお客様のもとへ届けるまでには、さまざまな役割があり、大きく分けると3つの仕事に分類できます。
拠点に届いた荷物を配達先ごとに仕分ける「仕分け作業」、荷物を届ける「配達作業」、そして配達作業員や車両を管理する「運行管理」の3つです。
Amazon DSPなどの配送事業では、ドライバーだけでなく、仕分け担当者や管理担当者などが連携して配送業務を支えています。配達する役割はそのうちのひとつであり、それ以外にもさまざまな職種があります。
「最近軽貨物の求人は多いけど、運転免許がないから自分は働けない」
そのように考えている方もいるかもしれません。この記事では、運転免許がなくても始められる軽貨物・物流関連の仕事をご紹介します。
①倉庫仕分け|1日3時間程度から、未経験でも始めやすい

仕事内容
倉庫仕分けは、配送拠点(集荷ステーション)に届いた荷物を、配達エリアごとに分ける仕事です。主な業務は次のような内容です。
- ●集荷ステーションに届いた荷物を配達先ごとに仕分ける
- ●仕分けた荷物の積み込みをサポートする
- ●拠点内の整理や清掃を行う
- ●車両の誘導を行う
いずれも特別な資格や経験を必要としない作業です。荷物を決められた場所に仕分ける作業が中心のため、未経験の方でも比較的早く仕事に慣れることができるでしょう。
実際の求人情報から見る「倉庫仕分け」の働き方
ハコワークをはじめ、複数の求人サイトに掲載されている「倉庫仕分け」の求人情報を確認すると、1日3時間程度からの短時間勤務が可能で、週2〜4日程度の勤務を想定したものが多く見られます。
勤務時間帯も早朝または昼から選べる場合が多く、ライフスタイルに合わせた働き方を希望する方にとっても検討しやすい仕事です。報酬は時給制が中心で、時給1,100円前後の求人が多くなっています。
契約形態と保険の扱い
倉庫仕分けの求人は、アルバイト・パートとしての雇用契約が中心です。雇用契約で働く場合は労働基準法が適用され、有給休暇の付与や最低賃金の保障など、法律で定められた制度の対象となります。
また、労災保険は雇用されている方であればアルバイト・パートを含めて対象となります。保険料は会社が負担するため、ご自身で手続きや支払いを行う必要はなく、仕事中や通勤中のケガなどが補償の対象となります。
一方、健康保険や厚生年金といった社会保険は、勤務時間や勤務日数などの条件によって加入の可否が決まります。短時間勤務の場合は加入対象とならず、ご家族の扶養に入ったまま働けるケースもあります。扶養の範囲内で働きたい場合は、応募時に勤務条件や収入の目安を確認しておくと安心です。
向いている人
倉庫仕分けは、短時間勤務を希望する方に適した仕事です。家事や育児と両立したい方、別の仕事と掛け持ちしたい方、まずは短い時間から物流の現場を経験してみたい方などに向いています。
また、車の運転が必要ないため、運転免許の有無を気にせず応募できる点も大きな特徴です。
②徒歩/自転車配達|運転免許がなくても「配達」ができる

仕事内容
「配達の仕事に興味はあるけれど、運転免許がないから無理だろう」と考えている方に、ぜひ知っていただきたいのが徒歩や自転車での配達という働き方です。
いずれも自動車を使わないため、自動車免許がなくても配達の仕事を始めることができます。
徒歩配達の場合は、拠点で荷物を受け取り、台車に載せて周辺のエリアを配達するのが一般的です。配達エリアは拠点から歩いて回れる範囲となり、扱う荷物も台車で運べる大きさが中心です。
徒歩配達は、働く時間の自由度が高い点も特徴です。1日2時間程度から、週1日だけの勤務にも対応する求人があります。勤務する日だけを先に決めておき、当日の都合に合わせて時間帯を選べる形をとる募集も見られます。
自転車配達の場合、徒歩よりも広いエリアを回ります。移動できる距離が長いぶん、1日の配達件数も多くなりますが、最近ではリヤカーや台車を取り付けた電動自転車を利用するケースも増えています。
配達する荷物は求人によってさまざまです。通販で購入された日用品を個人宅へ届ける宅配のほか、飲食店の料理を運ぶフードデリバリー、企業への書類や事務用品の配送、高齢者宅などへお弁当を定期的に届ける仕事もあります。
実際の求人情報から見る「徒歩/自転車配達」の働き方
ハコワークをはじめ、複数の求人サイトに掲載された求人を確認すると、徒歩配達でも自転車配達でも、アルバイト・パートの場合、給与は時給制で、1,300円前後から募集されている求人があります。
なかには、担当業務が予定より早く終了した場合でも、所定の勤務時間に基づいて給与を支給する求人もあります。より稼ぎたい方に向けて、業務委託契約へ切り替えられる制度を用意している会社もあります。
一方で、業務委託契約の場合、報酬は1日あたりの金額で設定されることが多く、日額固定のほか、最低保証に配達件数分を上乗せする形や、完全な出来高制も見られます。
金額はエリアや荷物の種類によって幅があり、日額1万円前後から2万円近くまでとさまざまです。勤務時間は朝から夕方までの終日型と、昼と夜のピーク時間に分かれた2部制があります。
また自転車は会社が貸与する求人と、自分の自転車を使う求人があります。会社から貸与される場合は、自身で用意しなくても気軽に配達を始めることができます。
業務委託契約の場合、報酬の計算方法や支払いのタイミング(月払い・週払い・日払い)も求人ごとに異なるため、応募前に確認しておきましょう。
契約形態と保険の扱い
徒歩配達に多いアルバイト・パート契約の場合、労災保険の対象となります。健康保険や厚生年金は勤務時間や日数の条件によって加入が決まるので、短時間勤務であれば扶養の範囲内で働くことも可能です。
一方、業務委託契約の場合は、委託元の健康保険や厚生年金の加入対象とはなりません。個人事業主として、国民健康保険と国民年金にご自身で加入することが一般的です。また多くの都道府県で義務化、ないし努力義務化されている「自転車保険」への加入も必要となるのが一般的です。
※労災保険は2024年11月から特別加入制度の対象が拡大され、対象となる方は任意で加入できるようになりました(保険料はご自身の負担となります)。
なお、業務委託の場合、事業者が保険制度を用意している場合があります。ただし、補償の対象や範囲は求人によって異なるため、ご自身で保険加入が必要かどうかも含めて、応募時や契約前に確認しておくことをおすすめします。
向いている人
どちらも運転免許を持っていない方にとって、配達の仕事に就くための選択肢の一つです。運転免許がなくても応募できる求人があり、扱う荷物が軽いものに限られる求人が多いため、重量物の持ち運びに自信がない方でも取り組めます。
家事や本業、学業の合間に短時間だけ働きたい方には、時給制で1日2時間程度から働ける徒歩配達が向いています。まとまった時間を確保して収入を伸ばしたい方には、日額で報酬が設定される自転車配達が適しています。
ただし、いずれも屋外での仕事です。雨の日や夏の暑さ、冬の寒さのなかでも配達は行われるため、雨具や防寒具を用意し、体調管理に気を配れる方に向いています。
③管理者・運行管理サポート|デスクワーク中心でキャリアを築く

仕事内容
3つ目にご紹介するのは、ドライバーを支える管理側の仕事です。求人では「運行管理サポート」「運行管理補助」などの名称で募集されており、資格がなくても応募できるものが中心です。主に次のような業務を担当します。
- ●ドライバーの点呼業務(出勤確認、アルコールチェック、体調確認)
- ●GPSによる走行車両の進捗確認
- ●遅延や異常があった際のドライバーへの連絡
- ●走行データの入力や資料の作成
- ●その他の付随する事務作業
ドライバーが毎日安全に走行できるよう、現場を後方から支える役割です。実際に荷物を運ぶわけではありませんが、配送業務を円滑に進めるために欠かせないポジションといえます。
「運行管理者」と「運行管理サポート」の違い|資格は必要?
ここで、応募を検討するうえで押さえておきたい大切なポイントがあります。それは「運行管理者」と「運行管理サポート(補助者)」は別のものだということです。
「運行管理者」は国家資格です。トラックやバスなどの事業用自動車を運行する営業所には、この資格を持った人を配置することが法律で定められています。
一方、求人サイトでよく見かける「運行管理サポート」「運行管理補助」といった募集は、この資格がなくても応募できるものがほとんどです。点呼の記録やデータ入力、ドライバーへの連絡といった業務を、資格を持つ運行管理者のもとでサポートする役割だからです。
「未経験歓迎」「資格不要」と書かれている求人は、こうしたポジションを指しています。そのうえで、求人によっては資格取得をサポートするケースもあります。
近年は安全管理の体制強化が軽貨物業界全体で進んでいるため、管理側の人材へのニーズは今後も高まっていくと考えられます。そのため、将来的に「運行管理者」へのキャリアアップを図りたいと考えている場合は、こういった求人を選ぶのが良いでしょう。
実際の求人情報から見る「管理者・運行管理サポート」の働き方
ハコワークをはじめ、複数の求人サイトで掲載されている「運行管理サポート」の求人情報を確認すると、雇用形態は契約社員や正社員が中心で、勤務形態は早番と遅番の交代制をとる求人が多くなっているようです。
また、資格を取得すると手当が加算される求人も見られます。金額は求人によって異なりますが、毎月の収入に上乗せされる形が一般的です。
契約形態と保険の扱い
管理者・運行管理サポートの求人は、契約社員や正社員としての雇用契約が中心となり、フルタイム勤務が基本となります。
管理者・運行管理サポートの求人では、健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険などの各種保険の加入対象となるものが多く見られます。加入できる保険の種類や条件は求人によって異なるため、応募時に確認しておくとよいでしょう。また、雇用保険に加入する場合は、一定の要件を満たすことで失業給付の受給対象となることがあります。
向いている人
管理者・運行管理サポートは、基本的なパソコン操作ができる方であれば、業界未経験でも挑戦できる仕事です。データ入力や表計算ソフトの操作に抵抗がない方であれば、はじめやすい業務でしょう。
一般事務や営業事務の経験がある方は、これまでのスキルを活かすことができます。また、ドライバーと日々やり取りをするため、丁寧なコミュニケーションを心がけられる方に向いています。
体力面の負担が比較的少なく、将来的に運行管理者などの資格取得を目指す選択肢もあることから、長期的に物流業界で働きたい方にも適した職種です。資格は一度取得すれば全国どこでも通用するため、将来の選択肢を広げることにもつながります。
「軽貨物」の職種を比較|自分に合うのはどれ?

ここまでご紹介した3つの職種に、軽貨物ドライバーを加えて一覧にまとめました。運転免許の要否だけでなく、契約形態や保険の扱いも職種によって異なります。
| 職種 | 運転免許 | 契約形態の例 | 保険の扱い | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 倉庫仕分け | 不要 | アルバイト・パート(雇用) | 労災は対象。健康保険・厚生年金は勤務条件等により加入対象。 | 短時間で働きたい人、家事や別の仕事と両立したい人 |
| 徒歩配達(台車) | 不要 | アルバイト・パート(雇用)が中心 | 労災は対象。健康保険・厚生年金は勤務条件等により加入対象 | スキマ時間で働きたい人、扶養内で働きたい人 |
| 自転車配達 | 不要 | アルバイト・パートまたは業務委託(個人事業主) | アルバイト・パートの場合、労災は対象。健康保険・厚生年金は勤務条件等により加入対象 業務委託の場合は国保・国民年金に自分で加入。労災は特別加入制度の対象となる場合あり |
まとまった時間を確保できる人、体を動かす仕事が好きな人 |
| 管理者・運行管理サポート | 不要(運行管理者資格とは別) | 契約社員・正社員(雇用) | 社会保険完備の求人が中心。雇用保険・労災も対象 | PC操作ができる人、腰を据えてキャリアを積みたい人 |
| 軽貨物ドライバー | 普通免許(AT限定可) | 業務委託・正社員 | 契約形態により異なる(業務委託の場合は国保・国民年金に自身で加入) | 運転が苦にならない人、まとまった収入を得たい人 |
※記載の条件は掲載企業の一例です。実際の募集内容は求人によって異なりますので、詳細は各求人ページをご確認ください。
同じ軽貨物の仕事であっても、内容や働き方はさまざまであることがわかると思います。
ご自身の状況と照らし合わせながら、どの働き方が合っているかを考える際の参考にしてください。
まとめ
軽貨物や物流の仕事には、運転免許がなくても始められる仕事が数多くあります。荷物を仕分ける倉庫仕分け、徒歩や電動自転車での配送業務、ドライバーを支える管理者・運行管理サポートなど、運転免許がなくても始められる仕事が数多くあります。
大切なのは、ご自身のライフスタイルや希望に合った働き方を選ぶことです。短時間勤務を希望するのか、配達業務など体を動かす仕事に携わりたいのか、管理業務として長期的に働きたいのかによって、選ぶべき仕事は異なります。軽貨物や物流に関する仕事には、さまざまな職種や働き方があります。
「運転免許がないから」といって、物流の仕事を選択肢から外してしまう必要はありません。ハコワークでは、運転免許がなくても働ける求人をご紹介しておりますので、ぜひあなたに合った働き方を探してみてください。
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